都市内の交通は、従来の公共交通機関にのみ依存することには限界があり、都内では 新しい公共交通機関である新交通システムが導入されている。平成7年11 月には新橋と 竹芝、日の出、芝浦など各埠頭を経由して、有明までの延長約12km の東京臨海新交通臨 海線(ゆりかもめ)が開業している。 この交通システムは、道路上に設 置されている高架の専用軌道を、コ ンピューターによる無人車両が走行 している。車両はゴムタイヤが採用 され、また電気で走行するため、極 めて静寂である。新橋駅と有明駅間 は、約 23 分で結ばれている。今後は 有明から豊洲埠頭を経由して、地下 鉄有楽町線のある豊洲までの約3 km の延伸も計画されている。 11 写真5  東京臨海新交通 ゆりかもめ 図9 東京臨海新交通臨海線 3