9 <喜多見不動 8) 小田急線の成城学園前と喜多見駅の間の線路際 に小さな不動堂がある。ここは、喜多見不動と呼 ばれ、喜多見慶元寺の境外仏堂であり、明治9年 に近隣の有力者が願主となり、有志の寄進を得て 建立したものである。かつては信者が水行の場と したといわれている不動滝は国分寺崖線から湧き 出ており、枯れた事がなく涼をとりに訪れる人が 多いことで知られている。 所在地:世田谷区成城4-22(写真4参照) <真姿の池 8) 東京の市街地にある湧水としては、唯一環境省 指定の「名水百選」に選ばれている。水質・水量 ともに都内では最高レベルの清泉であり、一日の 湧水量は1000m 3 にも達し、清流となって、野川へ流れ込んでいる。「真姿の池」の名は、 “一世の美人であった玉造小町が病に苦しんでいたとき、池の水で顔を洗ったところ、 病が癒え、もとの姿にもどった”という伝説に由来している。江戸時代には将軍家の「御 鷹狩り場」であったことから「お鷹の道」と呼ばれ親しまれている。所在地:国分寺市 東元町3-19-9(写真5参照) <黒川清流公園 8) 中央線豊田駅の北口を出て、東京方面に戻る と「東豊田緑地」のうっそうたる緑が目前に現 写真4 喜多見不動 写真5 真姿の池湧水群 写真6 黒川清流公園