12 た近藤勇の墓がある龍源寺がある。寺の前には 近藤勇の銅像が建ち、墓は本堂の裏側にある。 付近には、近藤勇の生家や土方歳三と修行した 撥雲館が残っている。 ④ほたるの里 野川をさらに下流に進むと、川のすぐわきに ほたるの里、湿生花園があり、ほたるが生息し ている。木道を進むとわさび田が見られる。 ⑤八幡橋 野川に沿って下流に進むと、「しんぐるま」 という水車に出会う。付近には、東京天文台、 調布飛行場や古八幡社がある。 ⑥深大寺 さらに下流の御塔坂橋から左に曲がり、武蔵 境通りに入り、深大寺入口信号を右折すると深 大寺に至る。深大寺は、天平5年(733) 満功上人の開創と伝えられる関東では指 折の古刹として有名である。寺号のおこ りは湧水地にまつられた深抄大王とい う水神に関わるものと言われている。桃 山時代に造られた山門を入ると本堂があ り、五大尊池の奥(一般の立ち入りは禁 止)には水が流れ落ちているのが見える。 境内で飲むことの出来る湧水は、本堂前 の手水のみであるが、この苔生えた大井 戸は一見の価値がある(写真10参照)。 (5)湧水が生んだうまいもの紹介 湧水に関わる代表的な美味しい食材として「そば」が思い浮かぶ。ここでは、武蔵野 台地が生んだ豊富な地下水を使って「旨いそば」を食べさせてくれる老舗を紹介する。 ぜひ一度湧き水の恵みを訪ねながら舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。 <深大寺そば> 深大寺そばは、元禄年間より寺坊で作った蕎麦を広く諸大名に献上したことから、有 名になったといわれている。深大寺の門前の「元祖嶋田家」(写真11参照)では、文久 写真9 野川公園内の野川 写真10 深大寺の手水