－ 15 －難からおよそ４分の１の建築にとどまったそうである。写真６は京成線の「博物館動物園駅」跡である。昭和８年に開業され、平成９年３月 31日付で休止となった。４両編成の電車しか停まることができず、利用客が少なかったことが休止の理由である。地下駅のために現在は出入り口しか見ることができないが、昭和初期のデザイン、細部の作りの凝り方に感心させられる。上野桜木の北側、JR日暮里駅と東京メトロ千駄木駅に挟まれた地域を「谷やなか中」と称し、地名の由来は上野台と本郷台の間にある谷間らしい。坂が多く、関東大震災や戦災の被害が少なかったために、古い町並みが今でも残っている。「谷中ぎんざ」を望む“夕焼けだんだん”は谷中を象徴する階段坂で、観光名所となっている。（3）根津・不忍池忍ヶ岡（上野台、上野公園一帯）と向むこうがおかヶ岡（本郷台、東大農学部一帯）の間の谷間に広がる地域を「根津」と呼んでいる。谷間に位置する根津から台地へ登る坂道は、様々な名前を付けられて住民に親しまれている（善光寺坂、三浦坂、三崎坂、蛍坂、弥生坂、暗闇坂、Ｓ坂等）。根津という地名は、台地である岡の「根（裾）」にあって、舟が泊まるところ「津」に由来することから、かつてこの地が台地の麓の水辺であったことが写真５　国際子ども図書館写真６　京成線の博物館動物園駅跡写真７　上野桜木～谷中の町並み写真４　上野公園と不忍池を結ぶ忍坂忍坂 ↓ 駐車場出口 ↓