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2−1 地形
港区の地形は、大きくは東側に広がる低地と西側の台地に分けられます。最高地は
標高34m(北青山三丁目)、最低地は 標高0.08m(JR浜松町駅前ガード付近)です。台
地(武蔵野台地)は標高約30 ~ 40m の平坦面を有し、区の中央を流れて現在の浜松町
駅周辺で埋め立て前の河口域を形成する古川及びその支沢によって樹枝状に刻まれて、
いくつかの台地群をなしています。台地群は、北から赤坂台地、青山台地、飯倉台地、
麻布台地、三田台地、白金台地、高輪台地などと呼ばれています。一方、低地は古川及
びその支沢の形成する沖積低地と東京湾に面する砂州・砂堆及び埋立地からできていま
す。台地と低地の境では急な斜面を形成し道路は急坂となっており、これらの急斜面は、
海食崖であり、およそ0.6万年前の海水の浸食作用によって作られた地形です。そのため、
港区には人工改変による坂が多く見られ、乃木坂、鉄砲坂、魚籃坂などさまざまな名前
のつけられた90余りの坂の名前からは港区の歴史や文化だけではなく、地理的環境を
知ることができます。(図8参照)
図8 東京都区部デジタル図
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