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3.荒川沿いの構造物と史跡・旧跡など
荒川流域には、河川特有の構造物や河川環境による特有の動植物、他にも名勝・天然
記念物・史跡等が多数存在します。
ここでは、主に荒川下流部(東京都内)に存在する構造物や史跡等をご紹介します。
3-1 水力発電施設
荒川水系には、11箇所の認可発電施設が存在し、すべて埼玉県内の荒川上流地域に
存在します。発電形式は、水路式(水路で水を導き落差を得る方法)、ダム式(ダムに
依って落差を得る方法)、ダム水路式(ダムに依って得られた落差+水路で導いて得ら
れた落差の両方を利用する方法)があります。
写真14 二瀬ダム(ダム式)
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写真15 大洞第一発電所(ダム水路式)
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3-2 橋梁
荒川流域内の主要な交通網として、首都高速道路・関越自動車道・国道17号等の道路、
新幹線・高崎線等のJR、東武鉄道等の私鉄、地上を走る地下鉄があります。このため、
都内だけでも30以上の橋梁が存在します。
荒川は特に中流域において河川敷を広く取っているため、河川の規模の割に長大な橋
が数多く架けられ、道路橋では上江橋を始め、幸魂大橋・押切橋・清砂大橋・熊谷大橋・
秋ヶ瀬橋・大芦橋が橋長1kmを超えています。
写真16 千住新橋(国道4号、足立区)
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写真17 荒川橋梁(東北新幹線、板橋区他)
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