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3.東京の高潮影響範囲
3-1 東京低地の地盤高
図9は、東京都区部のデジタル標高地形図を示したものです。これを見ても分かるよ
うに西側の武蔵野台地と東側の東京低地の標高値の違いが色調からもはっきりしてい
ます。東京低地の標高値は、T.P.±0m未満が荒川沿いに広く分布しています。
図 9 デジタル標高地形図
11)
図10は、低地部の地盤高平面図を示したものです。江東区の東部は、地盤高が最も
低く、A.P.-1.0m(T.P.-2.1344m)以下になっています。また、満潮面(A.P.+2.0m)
以下の地域は、江東区周辺の江戸川区、墨田区、葛飾区、荒川区及び足立区まで及び、
その面積は124.3km
2
、東京都23区面積(平成27年626.7km
2
)の19.8%を占めています。
図11は、図10の赤線の位置での断面を模式的に表したものです。
図12は、低地部の浸水深により浸水をまぬがれる部分の現況を標高値により色分け