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図7 歌川広重「名所江戸百景 王子音無川堰禄」
現在、音無渓谷は、音無さくら緑地公園(写真10)として整備され、コンクリート
の垂直護岸(写真11)となっています。
写真 10 音無さくら緑地公園内の石神井川 写真 11 コンクリート護岸として整備
された音無渓谷
北区は、武蔵野台地の北縁部に位置し、その地形は、台地と低地の2つに分けられます。
区内を走る京浜東北線の東側が低地、西側が台地となっています。台地はおおむね平坦
で、標高20m前後の高さで北部の赤羽地域から南部の滝野川地域へ続き、その東側の
末端は、急ながけで低地に接しています。一方、低地は、標高3 ~ 5mの平坦な地形と
なっています。石神井川は、この沖積低地に入り、そのまま隅田川と接続しています。