- 15 - 石神井川では、上流部で河川改修の実施までに長期間が見込まれたため、公園整備等 と合わせて調節池群を設置し、治水安全度の向上を図っています。 表2 石神井川流域の調節池整備状況 8) 名称 調節池容量(m 3 形式 所在地 芝久保調節池 11,000 掘込式 西東京市 向台調節池 81,000 掘込式 西東京市 南町調節池 12,000 掘込式 西東京市 富士見池調節池 33,800 掘込式 練馬区 (3)下水道の整備 都市浸水には、都市に降った雨が河川等に排水できずに発生する「内水氾濫」と、河 川から溢れて発生する「洪水氾濫」があります。「洪水氾濫」の対策は、河川から水が 溢れないよう堤防を高くしたりします。「内水氾濫」対策には、下水道が欠かせません。 下水道は、都市に降った「内水」の排除という役割を担っており、河川に放流するため の管渠やポンプ等の整備などを実施しています。 石神井川流域では、下流域において戦後の早い時期から下水道の普及が開始され、昭 和40年代以降になって本格的な普及が進み、昭和末期にはほぼ整備を完了しました。ま た、河川に負担をかけない雨水整備の先進的な取組として、練馬区では「雨水流出抑制 型」の下水道整備を昭和57年度より実施しています。平成19年度に策定した「東京都豪 雨対策基本方針」では、効果的・効率的に対策を進めるため、浸水の危険性が高い地区 を対策促進地区や地下街対策地区として位置付け、施設整備を進めています。これに加え、 平成24年度には、浅く埋設された幹線の流域など、幹線からの雨水の逆流による浸水の 危険性のある地区を重点地区として新たに追加し、効果的な施設整備を推進しています。 図 10 雨水浸透効果のイメージ 11)