－ 23 －写真 21　小金井公園の見えない貯水池（2）音無親水公園（東京都北区）写真 22　音無親水公園の景観写真 23　音無親水公園マップ音無親水公園は、石神井川の旧流路に整備された公園です。北区王子付近を流れていた石神井川は、北区付近では音無川と呼ばれていて江戸時代には景勝地として知られていました。安藤広重による錦絵には弁天の滝、不動の滝、王子の大滝などが見られ、広く親しまれていたことが分かります。江戸時代には浮世絵にも数多く描かれており、歌川広重の江戸百景としても有名です。戦後の高度経済成長に伴い石神井川の水質は汚染が進み、昭和30年代頃からは洪水などの水害を防止する目的で護岸工事や流路変更などの河川改修工事が行われ、生活用水としての利用ではなく都市河川へと姿を変えてきました。この改修工事の過程で、飛鳥山公園の地下にトンネルが開通して石神井川の流路は大きく変わり、残された旧流路に音無親水公園が整備され、昭和63年５月に開園しました。春の桜、夏の水遊び、秋の紅葉など、四季を通じて色々な形で市民から親しまれている公園です。園内を流れる水は水道水を浄化しながら循環させており、都内では数少ない全国の都市公園100選に選ばれており、都内でも有数の都市公園として存在しています。